EP2 追懐の風景【FE風花雪月】

賊との戦いで、人に手をかける経験を初めてする生徒たち。
その思いはそれぞれ違っていた。
その中でディミトリは、時おり悲しげな表情を見せるようになる。
エーデルガルトとの関係も、複雑なものがありそうだった。

初の実戦

青獅子の学級に与えられた今月の課題は、盗賊討伐だった。
生徒たちにとっては初の実戦となる。

父ジェラルトは、ベレトが人と関わらないように
これまで配慮してきたらしい。
ベレトに感情が少ないことと何か関係があるのだろうか。

ジェラルトはやはり、
ベレトに過剰な信頼を寄せる大司教レアの真意を測りかね、
疑っているようだ。

悲しげな表情

騎士団が盗賊を谷へと追い込み、
生徒たちの課題への段取りをつけてくれた。
さっそく出陣の準備に取りかかる。
初陣ういじんの生徒たちはどこか楽しそうだ。

しかし会話の中でディミトリの顔に悲しみが差す。
彼の両親はもういない
その事実が彼の表情を暗くさせた。

「俺だけが、生き残ってしまった」

初実戦の感想

追い込まれた盗賊団は最後の抵抗を試みる。
8人の生徒たち全員が、初めて人に手をかけた
その感想はそれぞれ違っていた。

実戦で通用してホッとする者、
殺らなければ殺られていた現実を直視する者、
割り切って気持ちを切り替える者、
もっと斬りたい者、
神に祈る者、

それぞれだった。

2人の距離感

大修道院へと戻ったディミトリは、
玄関ホールでエーデルガルトを見かける。
これから課題へ行くらしい。

彼女を心配し、注意を促す。
気を張っていたのか、
エーデルガルトはディミトリの助言を迷惑そうに一蹴いっしゅうする。

「私を見くびっているの?」

びるディミトリ。
2人の距離感は、ただの学友とは異なるようだった。

盗賊団と戦ったザナドと呼ばれる谷は、
どうやらセイロス教の聖地だったらしい。

女神を信仰するセイロス教
ザナドはかつて女神が降臨こうりんした場所だった。
そうした知識を父ジェラルトから教えられていない
ベレトの様子を見て、大司教レアは落胆する。

フォドラの人々に広く信仰されているセイロス教。
ジェラルトが大修道院を離れた理由は、
セイロス教との決別にあったのだろうか。

ベレトの中に住み着く謎の少女ソティスは、
ザナドの谷を懐かしく思ったという。

「かつてわしは女神と共にそこに住んでいた気がする

となればソティスは過去の人間で、
心残りために成仏できず地上を彷徨さまよいい、ベレトに取りいた
そういう見方も可能だった。

そう指摘するとソティスは否定し、ひどく怒った。
彼女は何者なのか。
なぜベレトの中にいるのだろうか。

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