純文学っぽい?『Dear My Abyss』攻略レビュー

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Dear My Abyssの文章
「燃やすことができない本」の謎を解くことができるのか?
Dear My Abyssの選択肢
文章を読み進めて、正しい選択をしていくノベルゲーム
Dear My Abyssのクトゥルフ神話
オカルトも多め

※クトゥルフ神話を知っているとより面白く読めるようです。
この記事は知識ゼロの管理人によるレビューです。

ひとことで言うと、
前半エンタメ、後半は純文学
良いところ、
ゲームなのに、純文学っぽい
微妙なところ
掘り下げが微妙
こんな人におすすめ
オカルト要素はスパイス
攻略(ネタバレ注意)
エンディングの種類
おまけ動画(ネタバレ注意)

前半エンタメ、後半は純文学

無性にストーリーを楽しみたい時ないでしょうか。
レベル上げとかスキルとか面倒になって、とにかく話の続きを知りたい気分。

よくストーリーを求めるなら小説や映画でいいじゃんと言われるけど、
「確かに」と納得しつつもゲームをする管理人です←

そこで、絵が地味でストーリーで勝負していそうな
『Dear My Abyss(ディアマイアビス)』Switch版をプレイしてみました。

前半はスラスラと読めます。BGMや絵があるので、
普通の読書より物語にのめり込みやすいです。
登場人物が少ないのも、物語を追いやすいですね。登場人物のほとんどが女性です。

オカルトチックな物語ですが、
ライトノベルのようなノリではなく、大まじめです。

後半になると、物語がスピードダウンして、
主人公の心情がクローズアップされてきます。
私は少々退屈になって、読むのを止めました←

安心してください、最後まで読みましたから!

もしかしたら、前半で読むのをやめしまう人がいるかもしれません。
それくらい後半はスピード感が減ります。

でも読んでみると、こっちを書くための伏線が前半だったのかと思うほど、
よくできていました。

ゲームなのに、純文学っぽい

物語の真骨頂は後半にあると思います。前半は「普通におもしろい」です。
読んでいる時は夢中になって次の展開が気になるけど、
読み終わるとあまり印象に残らない感じ。

思い出すのは、後半の印象的なシーンです。
心理描写はもちろん、風景描写もわりと出てきます。

涙腺にくるシーンもありました。

後半は「純文学っぽくおもしろい」です。それがこのゲームの唯一無二な所かなと思いました。
あとで後半の様子を少し動画で載せておきます。

Dear My Abyssの描写
わりと出てくる風景描写

落ち着いた雰囲気のBGMや絵も個人的には好きでした。

掘り下げが微妙

純文学といっても、それほど本格的ではないと思います。
何でそうなの?という主人公の内面的な違和感が解消されることはなく、
物語の展開に合わせてキャラクターの内面を決めたのかな?
とも思えてしまうのが残念。

ゲームらしい選択が少ないのも、残念なポイントかもしれません。
逆に考えれば、ストーリーに集中しやすいですね。

オカルト要素はスパイス

ストーリーが二転三転して、謎が謎を呼んで読者を引っ張ってくれる感じは少ないです。

そういう面白さは前半まで。
後半は文章を噛みしめて、
自分の方から物語を理解しよう!と気持ちを切り替えると、面白く読めると思います。

少し退屈だと思っても読んでいるとテーマのようなものが見えてきます。
そして感動ポイントに向かって収束していきます。

「ああ、こういう物語だったんだ」

不覚にも少し涙腺にきました。

「人を好きになる切なさ」みたいなことにピンとくる人は、
感動するかもしれません。
やはり若い人の方が感動できるんじゃないでしょうか。管理人もオッサン若いですから←

オカルト要素だけではない、心に引っ掛かるような読書をしたい人におすすめ!

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エンディングの種類

6つのエンディングがあって、そのうち真エンドは1つです。途中で選択肢が出てきて、その答えによって結末が分かれます。
7/4の選択が大事ですが、6/27と28にも選択があり、それによって登場人物の言動が変わります。敵味方の背景が分かる感じです。夢の声は3回くらいありました。

前半
6/26「鯨」を身に付けない
→END1「供物」
7/4「鯨 」を身に付ける&
夢の声に一度でも応える
END2「浸食」
7/4「鯨 」を身に付ける&
夢の声に一度も応えない
END3「大いなるもの」
7/4「黄の印」を身に付ける
END4「黄衣の王」
7/4「電話する」→後半へ
後半
7/2「黄金の鐘」を壊す
END5「夢見るもの」
7/2 壊さない→END6「泡沫」

おまけ動画(ネタバレ注意)