EP6 死神の噂【FE風花雪月】

フレン誘拐の目的は、彼女の血を求めてのことだった。
懸命の捜索にも関わらず、一向に見つからない。
そんな中、深夜の書庫で調べ物をしているディミトリの姿があった。
フレンの行方を探してのことだろうか、
それはアランデルという名の貴族の寄進記録だった。

フレン失踪と死神

近頃ガルグ=マク大修道院の周辺では、
死神が出没するという噂が広まっており、
そんな時にフレンが行方不明になったのだから、
兄セテスの心配は深まるばかりであった。

大修道院をげて側索が開始され、
青獅子の学級もそれに協力することになった。

若い生徒たちはどこかのんきな所があり、
特にシルヴァンやフェリクスが配慮に欠く発言をして
イングリットに叱られることはいつもの風景であった。

ドゥドゥーと書庫を見回りに行ったある日のこと、
深夜にも関わらず調べ物をしている不審な人物がいた。

ディミトリだった。

彼が調べていたのは、アランデル公の寄進記録
どこの国の貴人かは不明だが、毎年多額の寄進を修道院にしていた。
熱心なセイロス教徒なのだろう。
1174年を最後に、
それが途絶えたことをディミトリは突き止めたようだった。

抜け穴を発見する

数日後、動きがあった。
イエリッツァの部屋で、
マヌエラが傷を負って倒れているのが発見されたのだ。
気を失った彼女の指が示す先に、隠し通路が見つかる。

その先で、物音が聞こえた。
事態は一刻を争うかもしれない。
ディミトリが不在だったが、ベレトたちは中へと入った。

そこは広い部屋になっていて、フレンと思われる少女が倒れている。
そこに、死神騎士が立ちふさがった!

死神を追い詰める

部屋には様々な仕掛けがほどこされていて
遠回りが必要だったが、フレン達のいる部屋へとたどり着く。

そこに待ち構えていたのは死神騎士だった。
重い一撃を放つ危険な相手だったが、
生徒たちが代わる代わる攻撃してついに追い詰める。

死神騎士が捨て身の逆襲ぎゃくしゅうを宣言したその時、
赤い仮面の人物が現れて、退却の指示を出す。

目的は果たせたという事らしい。

彼は炎帝えんていと名乗った。
世界をあるべき姿に戻す」という言葉を残して。
彼がネメシスを信奉しているとすると、
その名前から「炎の紋章」とも関りがあるのかもしれない。

彼らの目的は分からないが、フレンを取り戻すことができた。

フレンを引き受ける

フレンの無事が確認でき、喜び合う生徒たち。
ベレトの喜びは意外なほど顔に出ていたようで、ディミトリが
「もう1度その顔をしてくれ」
などと無茶を言ってきたりした。

セテスの喜びはひとしおで、
ベレトへの疑いが一気に晴れたらしく、
フレンを青獅子の学級で預かってくれないかと頼んでくる。
ベレトの近くに居させることが、最も安全と考えたのだろう。

フレンには希少な血が流れていて、また狙われるかもしれないらしい。

敵を取り逃したわけだから当然の心配だろう。
死神騎士の正体はイエリッツァだった。彼はまだ近くに居るかもしれない。

他にも物騒な事件が起こっているらしく、
父ジェラルトはその対応に追われっぱなしだという。
万が一の時には、
ベレトに後事を託すかのような弱気な発言をしてきた。

--。
そんな情勢下ではあるが、来月はいよいよグロンダーズ鷲獅子戦じゅじしせん
士官学校の一大イベントが開催される。

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