EP1 三つの学級【FE風花雪月】

大修道院へ向かう道すがら、
そこはフォドラの縮図だということを聞かされる。
3つの国が均衡を保つことによって平和を実現しているフォドラ。
その中心に位置するガルグ=マク大修道院は、
精強な騎士団を擁することで、
宗教的にも軍事的にもフォドラの秩序のかなめであった。

ガルグ=マク大修道院へ

大修道院のトップ、大司教レアと対面するジェラルト・ベレト父子。
かつてセイロス騎士団の団長をしていたジェラルトは、
彼女に複雑な思いを抱いている様だった。
一方、レアはただただ、喜んでいた。

レアからの信頼がよほどあついらしく、
息子であるベレトに士官学校の教師を任せるという話になった。
3つある学級のうちの1つを受け持つことになる。

昨晩に助けた3人の若者……。
エーデルガルトが級長を務める黒鷲くろわしの学級
ディミトリが級長を務める青獅子あおじしの学級
クロードが級長を務める金鹿きんじかの学級

彼女ら3人は、それぞれの国で次期支配者と目される
有力貴族の子弟だったのだ。

生徒たちを見て回る

担任する学級を選ぶため、生徒たちを見て回るベレト。
青獅子の学級に決めた。
ディミトリとの初対面で感じた小さな影を、
見守らなければならないと思ったのかもしれない。

会ったばかりなのに大司教レアがベレトを信頼するのなぜだろう?
ジェラルトの七光りがあるからとて、
まだ若く経験豊富とはお世辞にも言えない。

生徒を助けた実力があるにしても、
教養や道徳、セイロス教への理解など、
教職に必要な適性を検査しても良さそうなものである。

彼女を補佐するセテスはその点、
ベレトを猜疑さいぎの目で見ていたるようだが、無理のないことだろう。

黒鷲の生徒たち
青獅子のイングリットとシルヴァン
金鹿の生徒たち

顔合わせ

青獅子の学級の生徒たちと改めて顔を合わせる。
にぎやかな学級だ。
ディミトリは真面目でさわやかな好青年。
ドゥドゥーはディミトリの用心棒風。
フェリクスはディミトリに対抗心を燃やす一匹オオカミ。
シルヴァンは女たらしのムードメーカー。
イングリットは真面目で芯の強そうな令嬢。
メルセデスはおっとりしたお姉さん風。
アネットは天真爛漫で素朴な少女。
アッシュは謙虚でしっかり者の少年。
そんな印象を受けた。

その後、紋章学者であるハンネマンに呼ばれ、
ベレトが未知の紋章の持ち主であることが明らかになる。
紋章をその血に宿す者は、特別な力を持つという。
ベレトはどんな力を持っているのか。

--。
そして学級対抗の模擬戦の日を迎え、
ベレトの初采配さいはいに注目が集まった。

左からメルセデス、アネット、
ドゥドゥー、ディミトリ、
アッシュ、シルヴァン、
イングリット、フェリクス

模擬戦でのそれぞれ

模擬戦では各学級から4人の生徒と担任の先生が参加した。

金鹿のクロードは森に陣地を構えて様子見し、
攻撃されたら迎撃する布陣を取った。
もし黒鷲と青獅子がつぶし合ってくれれば、
漁夫の利が得られるため、非常に合理的な戦略に思えた。

しかし、ローレンツが抜け駆けしてしまう。
そのためクロードの戦略は破綻はたん
それどころか、ローレンツの突撃が呼び水となって、
勢いのついた青獅子に陣地を落され、敗れてしまう。

黒鷲のエーデルガルトの戦略は、
ドロテアの挑発によって敵を誘い込み、
自陣近くで包囲殲滅せんめつするというものだった。

しかし、ドロテアの退却が遅れて失敗、
金鹿を破って勢いに乗る青獅子に各個撃破げきはされる形となった。

最後はエーデルガルトとディミトリの一騎打ち。

力に勝るディミトリに軍配が上がる。
青獅子の学級の勝利だ!

暗躍する謎の人物

今回の勝利は、誰の目にもベレトの采配のおかげと映ったようだ。
みなの喜ぶ顔を見てベレトも嬉しいのだが、そうは見えないらしい。

まゆひとつ動かさない」

そのようにディミトリに指摘されてしまった。
せっかく一緒にいるのだから、喜びを分かち合いたい
そういう気持ちを素直に伝えてくる。
時間がかかってもいい。
そう言ってディミトリはベレトの手を取って、
皆の待つ食堂へと連れて行った。

--。
ベレトの活躍を見て、
自分の目に狂いはなかったことを確信する大司教レア。
彼女も非常に嬉しそうだ。
ただし今回の戦いは模擬戦で、
本番は半年後のグロンダーズ鷲獅子戦じゅじしせんであることを聞かされる。

一方、あの晩に級長の3人を襲った賊コスタフは、
その黒幕らしき人物から新たな襲撃の指示を受けたようだった。

賊は再び襲撃してくるようだ

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